1 ファンダイビングとは

ライセンス

1.ファンダイビングってなに?

1-1.ファンダイビングとは

ファンダイビングとは『楽しむ』ことを目的としたダイビングのことです。

言い換えれば、職業として仕事でダイビングをするのではなく、レジャやレクリエーションとしてダイビングをすることです。

多くの人はCカードと呼ばれるライセンスを取得して、ショップのガイド付きでファンダイビングを

楽しんでます。

ライセンスにはいくつかの段階や種類があり、取得したライセンスによって潜航可能な深度が変わったり夜間のダイビングが可能になったりします。

1-2.体験ダイビングとファンダイビングの違い

体験ダイビングとは、ダイビングライセンスを持っていない人にファンダイビングがどのようなものかを体験してもらうためのコースで、多くのダイビングショップが実施しています。

ただ、ダイビングのライセンス講習を受けていない人を対象としているため、下記に示すような制限があり、自由度は低いです。

・潜航可能深度は最大12m

・インストラクターの手の届く範囲での行動に限定される

・ショップが独自の制限を設けてる場合も(例:年齢ごとに段階的な深度制限など)

また、水中にエントリーしたら、まずは水中での耳抜きやハンドシグナルなど水中で安全に過ごすための簡単な講習を毎回受けなければなりません。体験ダイビングを何度か経験者している人でも『体験ダイビング』である以上、この講習は避けられません。回数が重なると、この時間はちょっともったいないですよね。

さらに、体験ダイビングはインストラクター1人あたりの人数制限もあるので、大勢でいっしょに体験ダイビングを楽しむのは難しい場合があります。大勢の友人同士でいっしょに体験ダイビングを楽しみたい場合は、事前にショップに確認した方が良いでしょう。

以上、いくつかの制限がありますが、日常ではできないことを体験できるので、体験ダイビングはリゾート気分を味わうには最高のアクティビティだと言えるのではないでしょうか。

機材のセッティングはインストラクターがやってくれるし、後片付けも必要ありません。

深く潜らなくても素敵なダイビングポイントはたくさんあるので海の魅力は存分に堪能できますし、他のどんなアクティビティよりも、きれいな海を肌で直接感じることが出来ると思います。

興味を持ったのでしたら、とりあえず一度体験ダイビングに挑戦してみましょう。

そのうえで、ダイビングの魅力にはまっていろんな海を自由に楽しみたいと思ったのでしたらCカードを取ることをおすすめします。

一方、手軽さと気楽さから、そのまま体験ダイビングを選択する人もいます。
どちらでも、楽しければオールOKです(*^-^*)

1-3.ダイビングライセンス

ダイビングのエントリーレベルのライセンスと言えば、Cカード。

CカードとはCertification Cardのことで、『認定証』という意味です。

Cカードを取得してはじめてオープンウォーター(自然水域)の世界に入っていけます。
『自由にダイビングしていいよ』と認定してもらえるわけですね(笑)

とは言え、完全に自由なわけではありません。

その最たるものが潜航深度の制限。Cカードでは潜航深度18mまでです。

経験を積んでスペシャルティの講習をうければ、30m、40m(※1)とさらに深いところに潜れるようになります。Cカード講習では、機材の使い方や簡単な潜水医学、海洋や海流のこと、水中の生物のことなどを学びます。

 

(※1)レジャーダイバーの最大潜航深度は39m~40mですが、現在では40m~100m程度の大深度へ潜るテクニックも『テクニカルダイビング』と呼ばれる手法で体系化されています。

 

Cカード取得者を『オープンウォーターダイバー』と呼んだりしますが、Cカードの半分くらいの講習で手軽に取得できる『スクーバダイバー(団体ごとに名称がちがいます)』というライセンスもあります。スクーバダイバーは潜航深度12mまでで、潜航条件においてもCカードと違いがあります。

ライセンス 潜航可能深度 潜航条件
スクーバダイバー 12m プロ監督下で潜水可能
オープンウォーターダイバー

(Cカード)

18m トレーニングを受けた経験の範囲(活動目的・水深・透明度・流れ・水温等)内でバディ潜水可能

 

上記の表を見るとわかるのですが、実はCカード保持者同士でバディを組めば、ショップのガイドなしでもダイビングできるんです。

でも、ガイドなしのセルフでは、ショップがタンクを貸してくれなかったりします。そしてなにより、素人のみで潜るのは危ないですよね・・・

 

Cカード取得以降は、スペシャルティとして、ディープダイビング、ナビ、ナイトダイビング、ドライスーツなど、様々なコースがあります。

そうして経験を重ね、様々な講習を経てアドバンス、マスターとレベルアップしていきます。

ダイビング指導団体を選ぶときに迷うかもしれませんが、ある程度クロスオーバーできるので大丈夫です。

 

スキルアップに貪欲な人(笑)も、ただファンダイビングを楽しみたい人も、入口はみんな一緒(笑)

あなたは、Cカードで拓いた水中世界を、どう楽しみますか?(*^-^*)

 

1-4.ダイビング指導団体

国内外にはPADIやNAUI、SSIなど、多くのダイビング指導団体があり、Cカードをどの指導団体で取得するか迷う人を結構みかけます。

ですが、あまり神経質になる必要はありません。

というのも、Cカード協議会(正式名称「レジャーダイビング認定カード普及協議会」)という組織があり、この組織は、カードを発行するための「最低指導基準の採択と普及」を主たる目的としています。

Cカード協議会は、1994年の設立以来「エントリーレベル基準」「インストラクターレベル基準」「スーパーバイザーレベル基準」「インストラクタートレーナー基準」を採択し、その採択基準の普及に努めています。(※Cカード協議会ホームページより引用)

つまり、指導内容が平準化されるわけですね。

団体ごとに多少の個性はあるようですが、実際のところ、ファンダイビングを通じて様々なダイバーに出会って感じることは、レジャーダイバーとしてファンダイビングを楽しむのが目的であれば『どの団体でも大差ない』というのが正直な感想です。

また、Cカード取得後にショップでファンダイビングを申し込むとき、ショップが属している指導団体のCカードでないと受け付けが拒否されるなんていうことはありません。

どうです?ちょっとだけ気楽になりました?(笑)

 

でも、団体選びで一つだけ押さえておいた方が良いポイントがあります。

それは『メジャーな団体の方がいい』ということ。

海外に行くと、場所によっては認知されていない団体もあるようです。

そのため『とりあえずメジャーなところで』という判断もアリですね。

 

そのほか、団体ごとのISO取得の有無などを見てもいいかもしれません。

また、ランクアップしていくと指導団体によってライセンスカードの名称やトレーニング内容に違いが出てくるので、そこで指導団体を決めてもいいでしょう。

ただこれも、団体同士でクロスオーバーできるので、考えるのはあとにしてとりあえず始めてみる!でもOKですね。

 

余談ですが、Cカード協議会のホームページに『認定機関別ダイバーランク表』というのがあります。

ランクアップに必要な経験や教習時間などが団体ごとに端的に記されていて、インストラクターになることも視野に入れてる人は、参考になるはずです。

 

1-5.『どこで習うか』より『誰から習うか』

実は、『どこで習うか』より『誰から習うか』の方がはるかに大事だと言えます。

いいインストラクターに当たると、講習も楽しいし学ぶことも多いです。

逆に、残念ながら接客が雑なショップがあることも事実です。

身内や知り合いから紹介してもらえるなら、それが一番いいかもしれません。

 

1-6.ファンダイビングの費用

気になる費用について。

ファンダイビングは、大きく分けて『ビーチダイビング』と『ボートダイビング』の2種類にわかれます。

また、ショップやダイビングポイントによって価格にひらきがありますが、傾向として下記の価格帯が多いです。

①ビーチダイビング2本:1万円~2万円

②ボートダイビング2本:1万5千円~3万円

※ほかに、器材レンタル費用がかかることが多いです。

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