3.さあ、ファンダイビングに行こう!
いよいよファンダイビングいくぞ!
どこに行きたいですか?
どんな楽しみ方をしたいですか?
ファンダイビングと言って日本国内で真っ先に思い浮かぶのは、やはり沖縄だと思います。
沖縄でも、地域やダイビングポイントによって特色のある楽しみ方ができることがあります。
カラフルな魚たち、マンタ、洞窟探検、などなど・・・
目的を決めてから行先を選ぶのも楽しいですね。
ここでは、主に沖縄でできる特色のあるファンダイビングを簡単に紹介してみようと思います。
3-1.慶良間諸島
青い海と珊瑚礁とカラフルな魚たち! まさに思い描いたダイビング体験!
【慶良間諸島(沖縄本島・那覇):ボートダイビング】
慶良間諸島は那覇からボートで1時間ほどで行けるダイビングポイントで、その規模と美しさは世界有数と言われてます。
珊瑚は光合成をするので、太陽光が届く透明度が高い浅瀬の海に繁殖します。
慶良間諸島は珊瑚礁に恵まれたダイビングポイントがたくさんあり、浅瀬でも十分にファンダイビングを満喫できるため、ビギナーにはとてもおすすめです。
以前ボートで出会った若いインストラクターの人は、『世界中で500本以上のダイビング経験があるけど慶良間が一番』と言ってました。
青い海、輝く太陽、カラフルな珊瑚と魚たち!
海底から上を見上げると、水中に降り注ぐ太陽光をバックに悠然と泳ぐウミガメがいて。
雑誌やポスターで見で憧れた風景が目の前に広がるその感動は、圧巻です。
ファンダイビングをやるからには、一度は経験したいところではないでしょうか。
また、珊瑚は浅瀬に繁殖するのでシュノーケリングでもその美しさは十分楽しめます。
ふと横を向いたら、水深1mのところにウミガメがいた、なんてこともありました(*^-^*)
3-2.ジンベイザメダイビング
【読谷村(沖縄本島):ボートダイビング】
読谷村の沖合に、生態観察のために飼育されているジンベイザメがいます。
ボートで10分ほどの外洋に直径30mの網でできたいけすが張ってあり、そこで飼育されています。
このジンベイザメを間近で見られるファンダイビングのコースがあります。
このコースを取り扱っているショップはたくさんあるので、調べればすぐに見つけられますし、体験ダイビングでも大丈夫です。
ただ、気を付けなければならない点があります。
Cカード保持者はガイドの指示のもとにいけすの中に入れるのですが、体験ダイビングではいけすの中には入れません。
体験ダイビングでは、いけすの外からジンベイザメを見るだけです。
ここまで来ていけすに入れないのはちょっと悔しいかもしれないですね・・・
3-3.『青の洞窟』まさに絵にかいたようなオーシャンブルー!
【恩納村真栄田岬(沖縄本島):ボートダイビング、ビーチダイビング、シュノーケリング】
イタリアではりません(笑)
『青の洞窟』は恩納村の真栄田岬という所にあります。
マリンレジャーではとても有名な観光スポットで、沖縄旅行を計画したことがある人なら、全ての人がその写真を見ているのではないでしょうか。
ファンダイビングでもシュノーケルでも楽しめる所で、もちろん体験ダイビングもOK。
あまりにも有名なため、ハイシーズンではイモ洗いのごとくに人が多いです!
でも、景色はきれいだし、少し泳げば足の届く浅瀬はあるしで、手軽だけど沖縄の海を最大限に楽しめることまちがいなしです!
3-4.大物に遭いたい!マンタスクランブル
【川平石崎(石垣島):ボートダイビング、ボートシュノーケリング】
ウミウシみたいなミクロ系もいいけど、やっぱり大物に遭いたい!
そういう人におススメなのが、沖縄・石垣島のマンタスクランブルです。
シーズンは3月~11月と言われてますが、8月・9月が
良いのではないかな、と思ってます。
特に9月の遭遇率は、驚異の9割以上!すごいですよね!
8月も、9月におとらぬ遭遇率のようです。
ここ5年間の月ごとのマンタ遭遇率を公表してるショップがあるのですが、その数字を見ると6月・7月でも5割~8割の遭遇率があります。
10月・11月は遭遇率は高いのですが、台風の影響でしょうか、海に出る回数が少ないです。
川平石崎は、海が荒れると行くことのできないポイントです。
『台風銀座』と呼ばれる沖縄では、台風の影響は避けられません。
また、台風一過で陸の上では快晴でも、海の中はうねりが残ってたりします。
そんな日は、晴れてるのにボートを出せないこともあります。
安全第一ですね。
3-5.洞窟を抜けたその先は・・・海底探検
【宮古島、ボートダイビング】
宮古島には、『魔王の宮殿』や『通り池』などの海底探検にピッタリなポイントがあります。
通り池は宮古島の観光地としても有名で、地上からその景色を楽しむこともできるスポットです。
海沿いにある大きな池が海底で外洋とつながっているのですが、海中の断崖にポッカリ空いた暗くて大きな洞窟が入口となっていて、ファンダイビングではここに入っていきます。暗くて大きい水中洞窟に入っていくドキドキは、ほかでは味わえません。
洞窟を進むとその先に、太陽光で明るい水面が出現します。
この水面が通り池なのですが、『水面に顔を出して初めて自分が池の中いることに気が付いた』なんて感じです。
キョロキョロと辺りを見廻してたら、地上の観光客と目が合ってちょっと気まずかったりします(笑)。
宮古ブルーに射し込む太陽の光と雄大な地形は、ダイビングでないと見ることの出来ない景色だと思います。
ゴツゴツした地形の先にいきなりクレパスやドロップオフがあったりして、探検が好きな人は普通に潜ってるだけでも楽しいのではないでしょうか?
3-6.海底遺跡、ハンマーヘッドシャーク、ジンベイザメ、バラクーダ
【与那国島:ボートダイビング、ドリフトダイビング】
与那国島は日本の最西端に位置する島で、東京から約1900kmなのに対し、お隣の台湾までは約110kmという環境。
与那国島といえば海底遺跡とハンマーヘッドシャークでしょう!
その他、ジンベイザメやギンガメアジの大群など、大物に出会えるチャンスもあります。
ブルーウォーターダイビングと呼ばれる、透明度の高い暖流に乗ってのドリフトダイビングになることもあり、その場合はスキルや装備が求められることがあります。
遺跡探検あり、大物ありと、まさにワクワクが止まらないです!
3-7.ビーチエントリーで海底ピラミッド
【北谷町(沖縄本島):ビーチダイビング】
北谷にも海底遺跡があります。
表面が珊瑚におおわれていますが、人工的な階段構造の遺構や不自然なドロップオフなど、遺跡の形を楽しめます。
ビーチダイビングで行けることと、遺跡の頂上部が水深5m程度と浅いので、初心者や体験ダイビングでも案内してくれます。
3-8.沈船ダイビング
【古宇利島(沖縄本島)、与論島、:ボートダイビング】
沖縄では古宇利島や与論島の沈船だけでなく、慶良間の座間味島にもバラバラになった飛行機の沈没物があります。
そのほか、日本各地で沈没物のファンダイビングを楽しめます。
漁礁にするため故意に沈められたものもありますが、中には戦死者を出してる本物の軍船もあります。
『沈船』なので海底に存在します。水深が深い場合はディープダイビングのスペシャルティが求められることもあります。
また、沈没物の内部は細かい砂が堆積してる事があり、フィンで砂を巻き上げるとロケーションを台無しにしてしまって他のダイバーに迷惑をかけるため、しっかりとした中性浮力のスキルが求められる所もあります。
3-9.海中ポスト
【那覇市波の上、北谷町 (沖縄本島):ビーチダイビング、シュノーケル】
海底に設置された郵便ポストで、ビーチダイビングで行ける所にあります。
特に那覇市波の上では2つの海中ポストが設置されてますが、そのうちの1つはシュノーケルでも行ける浅瀬にあります。
水中ポストは、沖縄のほか、和歌山県すさみ町と静岡県伊東市のダイビングスポットにも設置されています。
3-10.番外編その1『海じゃないけど』淡水で潜る(湖、河川、滝壺)
海ばかりに気をとられがちですが、湖や川でのファンダイビングも楽しめます。
滝壺でのダイビング!
カルデラ湖特有のドロップオフ!
澄み切った淡水!
魅力的ですよね。
日本国内でもこれらの地でファンダイビングを実施しているショップがあります。
時期が限られることもありますが、馴染みのある景色を違う角度から楽しめるのもファンダイビングの醍醐味ですね。
ただ、場所によっては『アルティチュードダイビング』と呼ばれる高所潜水のライセンスが必要な所もありますし、ドライスーツが必要な場合もあります。
ダイブコンピュータが発達した今となっては、気圧に応じてダイブテーブルの計算をし直すというのは滑稽かもしれませんが、気圧と水圧が人体に与える影響はダイバーにとっては必須の知識ですからね・・・頑張りましょう!
3-11.番外編その2『ダイビングじゃないけど』イルカやクジラ
ドルフィンスウィムや、ホエールスウィムと呼ばれるアクティビティがあります。
イルカやクジラがいる海に入って一緒に泳ごう、というコースです。
バハマ沖のドルフィンスウィムが有名ですよね。
実は、こういった、イルカやクジラに会いに行こう!というコースでは、ダイビング器材を身に着けて海に入ることが禁じられてます。シュノーケルでしか参加できません。
ダイビング中にイルカやクジラが向こうから寄ってきた場合はどうしようもないのでもちろんOKですが、ファンダイビングで器材をつけてこちらから近づくことは出来ないのです。
でも、ファンダイビングをやっていれば自然とシュノーケルのスキルも身に付きます。
続けていれば、楽しみ方はどんどん増えていきます!
3-12.番外編その3 小笠原でのドルフィンスウィム
小笠原ではドルフィンスウィムとホエールウォッチングが盛んです。
ここでは、小笠原で経験したドルフィンスウィムについて少し書きたいと思います。
まず、どのようにしてイルカに出会うと思いますか?
驚きですが、双眼鏡で目視でイルカを探すんです。
イルカは肺呼吸なので、定期的に海面に出て息継ぎをします。
その瞬間を双眼鏡で見つけ出してイルカの進行方向を見極め、ボートで先回りして海に入ってイルカを待ち構えます。
予想通りイルカは現れるのですが、彼らは基本的には人間に興味がありません。
バハマなどで人間と遊ぶイルカの姿が撮影されてますが、あれは『マジカルドルフィン』と言われるほど珍しいことなのです。
そんなわけで、イルカたちは人間がいても基本的には素通りです。
でも我々人間は頑張ります。
少しでもイルカを間近に感じたくて、足ヒレをつけて全力で並行して泳ぐのですが、泳力でイルカに及ぶはずもなく、彼らはあっという間に遠くへ泳ぎ去ってしまいます。
イルカが去ったことを確認すると、スタッフがボートでスウィマーをピックアップします。
そしてまたイルカの進路に先回りして、海に入って待ち構える・・・
これを繰り返すのです。
海に入って、全力でイルカと泳いで、船に上がってまた先回りして海に入って・・・
これを繰り返すとどうなると思いますか?
ヘロヘロになります(笑)
船に上がると、大学生くらいの若い男子が膝に手をついてゼイゼイ呼吸してるほど。
女の子たちは海からボートに上がることすらできなくなるほど疲れ果ててます(゜-゜)
私も、インターバルトレーニングをやっている感覚になってきて「これは部活か?!」なんて考えてました。
そしてもう一つ大切なこと。
『イルカが来ます、海にどうぞー♡』とスタッフさんがにこやかに言ってくれるその場所は、陸地から遥か遠くに離れた大海原。
水深は何十メートルだろうか、マスクでも海底が見えません。
そんな大海原で『どうぞー♡』と言われても、何の迷いもなく海に入れたのはダイビングをやっていたおかげだと思ってます。
あれ、怖くて海に入れない人もいるんじゃないだろうか・・・?
それでも、小笠原の海は最高に楽しいです。
沖縄の海がカラフルで女性的だとしたら、小笠原の海は大きくて男性的だと思います。
バカでかいエイにも遭えたしサメもいたし、海中公園はきれいだし。
みなさんも、時間が許せばぜひ行ってみてほしいです。
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